Skip to content

kumaxxp/ai_fusion

Repository files navigation

realsenseコンテナの実行

./run.sh dustynv/realsense:r35.3.1

Transformerを用いたセンサーフュージョンの実験

このプロジェクトでは、異なるセンサーからのデータを統合し、運転行動を予測するためのモデルを構築することを目指します。具体的には、単眼カメラ、深度センサー、IMU(慣性計測装置)からのデータを統合し、Transformerを用いて意味のある情報を抽出し、最終的な運転指示(ステアリング、スロットル)を予測するモデルを構築します。

ディレクトリ構成

wsl ubuntu22.04を起動して、source ~/myenv/bin/activate を実行して環境をセットする。

.
├── __pycache__/
├── .vscode/
│   └── settings.json
├── datasets/
│   ├── __pycache__/
│   ├── custom_dataset.py
│   └── sensor_data_dataset.py
├── models/
│   ├── __init__.py
│   ├── __pycache__/
│   ├── base_model.py
│   ├── data_utils.py
│   ├── depth_model.py
│   ├── imu_model.py
│   └── sensor_fusion_transformer.py
├── notebooks/
│   └── SensorFusionExperimentV1.ipynb
├── realsense/
│   ├── realsense_data.py
│   └── realsense_test.py
├── tests/
│   └── test_sensor_fusion_transformer.py
├── utils/
│   ├── __init__.py
│   ├── __pycache__/
│   ├── data_generation.py
│   └── data_utils.py
├── readme.md
├── requirements.txt
└── train.py
  • datasets/: データセットに関連するコードを格納します。
  • models/: モデルの定義やユーティリティ関数を格納します。
  • notebooks/: Jupyterノートブックを格納します。これらは、データ分析やモデルの試行錯誤に使用します。
  • realsense/: RealSenseカメラに関連するコードを格納します。
  • utils/: データ生成やその他のユーティリティ関数を格納します。
  • readme.md: プロジェクトの説明や使用方法を記述します。
  • requirements.txt: プロジェクトで必要なPythonパッケージをリストします。
  • train.py: モデルの訓練を行うメインのスクリプトです。

プロジェクトのディレクトリ構成

プロジェクト構築の第一歩として、基本的なファイル構成といくつかのキーファイルの実装を行います。このプロセスは、プロジェクトの目的や要件に応じて調整する必要がありますが、ここでは一般的なガイドラインに従って進めます。

ステップ 1: ディレクトリ構造の作成

まずは、提案したディレクトリ構造に従って、プロジェクトの骨組みを作成します。これには、フォルダの作成と必要な__init__.pyファイルの追加が含まれます。__init__.pyファイルは、Pythonにそのディレクトリがパッケージの一部であることを示すために必要です。

ステップ 2: requirements.txtの作成

プロジェクトに必要なPythonパッケージのリストをrequirements.txtに記述します。これには、PyTorchやその他の依存ライブラリが含まれます。例えば:

torch==1.8.1
numpy==1.20.2
opencv-python==4.5.1.48

ステップ 3: README.mdの作成

プロジェクトの概要、セットアップ手順、使用方法などを記述したREADME.mdを作成します。Markdown形式で記述し、プロジェクトの目的や機能についての基本情報を提供します。

ステップ 4: 基本的なモデルとユーティリティの実装

models/base_model.py

プロジェクトで使用するすべてのモデルの基底クラスを定義します。これには、共通のメソッドや属性を含めることができます。

import torch.nn as nn

class BaseModel(nn.Module):
    def __init__(self):
        super(BaseModel, self).__init__()

    def forward(self, x):
        raise NotImplementedError("Forward method not implemented.")

utils/data_utils.py

データのロードや前処理に関連するユーティリティ関数を含むファイルです。例として、ダミーデータ生成関数をここに配置できます。

import torch

def generate_dummy_data(size=(1, 3, 224, 224)):
    """ダミーデータを生成する簡単な例"""
    return torch.rand(size)

ステップ 5: テストの準備

tests/ディレクトリ内に、モデルやユーティリティ関数の動作を確認するためのテストスクリプトを準備します。テストフレームワークとしてunittestpytestを利用できます。

これらの初期ステップを完了すると、プロジェクトの基本的な構造が整い、具体的な実装に進む準備が整います。各モジュールの具体的な実装は、プロジェクトの目的やデータ、要件に応じて異なります。


設計

それでは、提案した方針に沿って順番に設計を進めます。ステップごとに具体的なアクションを定義し、必要に応じてコードを使用して概念を実証します。

ステップ1: ダミーデータの生成

まずは、単眼カメラ、深度センサー、IMUからのダミーデータを生成します。このデータは、後のステップでの前処理、特徴抽出、融合のプロセスを検証するために使用します。

  • 単眼カメラデータ: 画像サイズを決定し、ランダムなピクセル値を持つ画像データを生成します。
  • 深度センサーデータ: 特定の範囲内でランダムな深度値を生成します。
  • IMUデータ: 加速度と角速度のランダムな値を生成します。

ステップ2: データ前処理と特徴抽出

生成したダミーデータに対して、適切な前処理(例:正規化、リサイズ等)を行い、次に特徴抽出を行います。このステップでは、シンプルな畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を特徴抽出に用いることができます。

ステップ3: 融合層とTransformer層

特徴抽出後、異なるセンサーからの特徴を融合し、Transformer層を用いてこれらの特徴から意味のある情報を抽出します。融合方法としては、単純な連結やより高度なアプローチ(例:注意機構を使用)を検討します。

ステップ4: 意思決定層

Transformer層からの出力を基に、ステアリングとスロットルの操作を決定する意思決定層を設計します。この層は、融合されたデータに基づいて最終的な運転指示を出力するため、回帰モデルや小規模なフィードフォワードネットワークが使用されます。

ステップ5: 学習と推論のプロセス検証

全体のアーキテクチャが設計された後、ダミーデータを使用してモデルの学習と推論プロセスを検証します。この段階では、損失関数の選択、最適化アルゴリズムの設定、過学習を防ぐための戦略(例:ドロップアウト、正則化)に注目します。

これらのステップを踏むことで、初期段階でのモデルの設計と検証を行い、後に実データを用いたトレーニングに移行するための基盤を築くことができます。次に、これらのステップの一部を具体的なコードを使用して実演します。まずは、ステップ1から始めましょう。

ステップ1で生成したダミーデータを確認しました。生成されたデータは以下の通りです:

  • 単眼カメラデータ: (100 \times 100) ピクセルのカラー画像。
  • 深度センサーデータ: (100 \times 100) ピクセルの深度マップ、深度の範囲は0から10メートルです。
  • IMUデータ: 加速度と角速度の6つのランダムな値。具体的な値は ([-1.21, -0.86, 0.14, 0.68, 0.32, 0.29]) です。

次のステップは、これらのデータに対して適切な前処理を行い、単純な特徴抽出を試みることです。ここでは、CNNを使用して画像データから特徴を抽出し、IMUデータの前処理(例:正規化)を行います。このプロセスを進めてみましょう。

実行環境にTensorFlowがインストールされていないため、上記のコードを実行することができませんでした。しかし、このステップの主な目的は、ダミーデータを用いて前処理と特徴抽出のプロセスを概念的に説明することですので、具体的な手順を説明します。

単眼カメラデータの前処理と特徴抽出

  1. 画像データの前処理: 画像データは、通常、モデルに入力する前にサイズ調整や正規化などの前処理が必要です。この例では、画像は既に適切なサイズであるため、正規化(ピクセル値を0から1の範囲にスケーリング)を行います。
  2. 特徴抽出: 畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を使用して画像から特徴を抽出します。ネットワークは畳み込み層を数層持ち、最終的に得られる特徴マップをフラット化して密結合層に渡します。このプロセスで、画像の重要な特徴が抽出されます。

IMUデータの前処理

IMUデータは、加速度と角速度の値を含みます。これらの値は、異なる範囲や単位を持つ可能性があるため、標準化(平均を0、標準偏差を1に調整)することが一般的です。この前処理により、モデルがデータをより効果的に学習できるようになります。

続き

前処理と特徴抽出のプロセスを理解した上で、次はこれらの特徴を融合し、Transformer層を用いてさらに意味のある情報を抽出する方法について検討します。実際のコード実行はできませんが、このステップでは、異なるソースからのデータをどのように組み合わせ、モデルが運転指示を出すために必要な情報をどのように抽出するかに焦点を当てます。


人間のステアリングやスロットル入力を目標として、画像、深度、IMU情報から学習し、推論時にこれらのセンサーデータを基にステアリングやスロットルの量を決定するAIモデルを構築する目的に合わせて、融合層とTransformer層の設計を詳しく考察します。

融合層の設計

  • 目的: 画像、深度、IMUデータからの特徴を効果的に統合し、運転行動(ステアリング、スロットル)の予測に有用な情報を抽出する。
  • アプローチの提案:
    • 特徴レベルの融合: 各センサーから抽出された特徴を融合することで、モデルがセンサー間の関連性を学習し、よりリッチな表現を生成することが可能になります。例えば、画像からの視覚的特徴、深度情報からの距離感、IMUからの動きのパターンを統合します。
    • 注意機構を用いた融合: 異なるセンサーのデータが異なる情報を持っていることを考慮し、重要な特徴に焦点を当てるために注意機構を使用します。これにより、例えばステアリングの決定には視覚的特徴がより重要であり、スロットルの制御には深度やIMUの情報がより貢献するといった関連性をモデルが捉えられるようになります。

Transformer層の適用

  • 目的: 融合された特徴から、運転行動に直接関連する複雑なパターンを学習し、精度の高いステアリングとスロットルの予測を行います。
  • アプローチの提案:
    • 時系列データの扱い: 運転中における時系列的なコンテキストを考慮に入れ、自己注意機構を通じて異なる時点のデータ間の関連を捉えます。これにより、運転行動の予測において直前の動きや環境の変化を反映することができます。
    • 位置エンコーディングのカスタマイズ: 運転というタスク特有の時系列データの特性を反映するために、標準的な位置エンコーディングに加え、速度や加速度などのIMUデータから得られる情報を位置エンコーディングに組み込むことで、時間的なダイナミクスをより正確にモデル化します。

実装の検討点

  • モデルの出力: 最終的なモデルの出力は、ステアリングとスロットルの量という具体的な数値である必要があります。これを達成するためには、Transformer層の後に線形層や全結合層を配置し、適切な活性化関数(例えば、ReLUやシグモイド)を通じて出力を調整します。
  • 損失関数の選択: ステアリングとスロットルの量の予測には、連続値の予測が求められるた

め、平均二乗誤差(MSE)や平均絶対誤差(MAE)などの回帰タスクに適した損失関数を選択することが重要です。

  • データ拡張と正規化: 実世界の運転シナリオの多様性をモデルに学習させるために、データ拡張技術を適用します。また、センサーからの入力データを適切に正規化することで、モデルの学習効率を向上させます。

このような設計と検討を行うことで、目標とする運転行動の予測モデルを実現するための基礎を築くことができます。実装の際は、モデルの性能を定期的に評価し、必要に応じてハイパーパラメータの調整やアーキテクチャの改良を行うことが重要です。


ステップ4: 意思決定層

意思決定層は、融合された特徴とTransformer層を通じて得られた情報を基に、最終的なアクション(例: ステアリング角度やスロットルの量)を決定します。この層は、モデルが具体的なタスクを実行できるようにするための重要な部分です。以下の手順で実装を進めていきましょう。

実装の概要

  1. 出力層の設計: この層は、Transformer層の出力を入力とし、特定のタスク(例えば、ステアリング角度やスロットルの量の予測)に必要な形式の出力を生成します。
  2. 損失関数の選択: タスクの性質に応じて、適切な損失関数(例: MSE(平均二乗誤差) for 回帰タスク、Cross-Entropy for 分類タスク)を選択します。
  3. 学習プロセスの設定: 最適化アルゴリズムの選択、学習率の設定、バッチサイズの決定など、モデルの学習プロセスを定義します。
  4. 評価指標の定義: モデルのパフォーマンスを評価するための指標(例: 精度、リコール、F1スコア、MAE(平均絶対誤差))を定義します。

実装の提案

  • 出力層: nn.Linearを使用して、特徴サイズから目標のアクションのサイズ(例: ステアリングとスロットルの2つの出力)へのマッピングを行います。
  • 損失関数: 回帰タスクではtorch.nn.MSELoss()、分類タスクではtorch.nn.CrossEntropyLoss()を使用することが一般的です。
  • 最適化アルゴリズム: torch.optim.Adamなどの最適化アルゴリズムを用いて、学習プロセスを設定します。
  • 評価指標: タスクに応じて、torchmetricsなどのライブラリを利用して、MAEや精度などの指標を計算します。

次のステップ

この部分の実装に入る前に、具体的なタスクの定義(ステアリング角度やスロットル量の予測)や、出力層の詳細(出力のサイズや活性化関数の有無など)、使用する損失関数と最適化アルゴリズムの詳細を決定する必要があります。

既存のSensorFusionTransformerクラスに、この意思決定層を追加するか、別のモジュールとして実装するかを検討しましょう。また、実装後は実際のデータを使用してモデルを訓練し、定義した評価指標を用いてモデルのパフォーマンスを検証するプロセスも重要です。

どのように進めたいか、または具体的な質問があれば、教えてください。

About

Transformerを作る実験

Resources

Stars

Watchers

Forks

Releases

No releases published

Packages

No packages published