matrixライブラリの2.6.0での変更の対応など

[universato]

最初に

#1977「2.6.0 対応残り」のmatrixライブラリに対するものです。

下記のページに対応しています。

• class Matrix (Ruby 3.0.0 リファレンスマニュアル)
• class Vector (Ruby 3.0.0 リファレンスマニュアル)

やったこと

※ 最初の2コミットで、古いバージョンの分岐を削除しています。

2.6.0で追加された以下のメソッドを追加しました。

• Matrix#map!, Matrix#collect!
• Matrix#[]=
• Vector#map!, Vector#collect!
• Vector#[]=

2.6.0で、下記のメソッドが、引数で要素を限定できるようになっていたので、その旨を追記しました。

• Matrix#map, Matrix#collect

下記のメソッドは2.6.0から再定義しなくなったので、#@until 2.6.0を付与。

• Matrix#clone, Vector#clone

冒頭の=== Complex クラスとの併用を削除

require 'complex'をしなくてもComplexは使え、1.8以前の古い記述が冒頭に大きく残っているようだったので、削除しました。

p require 'matrix'  #=> true
p require 'complex' #=> false

古い内部向けのメソッドらを削除

Vectorのcompare_byやMatrixのcompare_by_row_vectorsを削除しました。
Vectorのinit_elementsメソッドの記述を削除しました。

rankメソッドの注意書きについて

[[c:Float]] を使用すると、精度が不足するため、誤った結果が生じる可能性があることに注意してください。
代わりに、[[c:Rational]] や [[c:BigDecimal]] などの正確なオブジェクトを使用することを検討してください。

この文章は、英語版の方の説明を持ってきています。

https://github.com/ruby/matrix/blob/387e5b426fec31e6092280093681b03a59094641/lib/matrix.rb#L1418-L1420

参考

• class Matrix (Ruby 3.0.0 リファレンスマニュアル)
• class Vector (Ruby 3.0.0 リファレンスマニュアル)
• ruby/matrix (GitHub)